研究内容RESEARCH

医用画像診断支援班

コンピュータ支援診断
(Computer-aided diagnosis: CAD)

コンピュータによる画像解析を用いて、医師の画像診断を支援するシステムの研究をしています。近年では人工知能の画像解析能力が飛躍的に向上し、これを用いた支援システムも臨床応用可能な性能を達成しています。とくに、乳がん検診をはじめ、法医学的な解剖をせずに死因を特定する死亡後画像診断など、各種画像診断支援システムを研究・開発しています。

乳がん検診

乳がんは女性の部位別(臓器別)がん罹患率が一番高いがんで、統計的に7人に1人が罹患するとされています。一方、早い段階で発見できれば良好な予後が期待されます。この早期発見に有効なマンモグラフィ(乳房X線撮影)を用いた検診が推奨されています。ある条件では、人工知能の性能が専門医を超えることも分かってきており有望な応用例として期待されています。

深層学習

近年の人工知能研究を牽引している中に深層学習と呼ばれる分野があり、これは脳の構造にならった人工的な神経回路網(ディープニューラルネットワーク)に基づいています。脳の画像処理を担当すると考えられている領域を視覚野と言います。この視覚野に倣った構造を用いることで、人工知能の中でもとくに画像解析が得意なモデルがあり、当分野でも研究対象に適した構造や学習法に関する研究を行っています。